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高松サンポート合同庁舎(南館)

南西面外観(奥は北館)
南西面外観(奥は北館)

施工場所

Hotfocus

当社施工の高松サンポート合同庁舎南館が竣工しました。この建物は、既存の同庁舎北館と合わせて、四国地方の国の行政機関を集約することで国有財産の有効活用及び利用者の利便性の向上を図ることを目的に計画されました。同様に、四国における広域防災拠点としての機能を充実させ、関係機関間の連携が一層強化されること、サンポート高松・シビックコア地区のまちづくりに寄与し、にぎわいを創出することが期待されています。また、施工中も地域の皆様の関心を多く頂き、市民見学会のほか、業界団体である(一社)日建連四国支部の機関広報誌「Loop4」現場探訪シリーズでも紹介されました。


工事概要

施工場所
香川県高松市
建築主
国土交通省 四国地方整備局
設計者
日建設計・ペリ クラーク設計共同体
監理者
株式会社 宮 建築設計
構造・規模
S造(一部SRC造・RC造)地下1階 地上11階建
建築面積
2,274.90m2
延床面積
22,340.55m2

建物

この建物には、人事院四国事務局、四国管区警察局、自衛隊香川地方協力本部、中国四国防衛局高松防衛事務所など14官署が入庁します。
また、南海トラフ巨大地震などの大規模災害の発生に備え、広域的な防災拠点としての役割もあります。災害発生時にも十分に機能を維持できる耐震性能はもちろん、既設の北館と連動した自家発電設備や燃料タンク(72時間分)、上水・雑用水備蓄(4日分)、非常用排水槽(7日分)を設置しています。

南東面外観
南東面外観

1Fエントランス(左:南館 右:北館)
1Fエントランス(左:南館 右:北館)

1Fエントランス南館側
1Fエントランス南館側

1Fエレベーターホール
1Fエレベーターホール


施工

全体施工計画
地下工事においては、地下水位がGL-約3mと高く遮水性の高い山留壁が必要となるため、SMW工法を採用しています。
また、北館との連結部には薬液注入工法が採用されています。これは、北館施工時に造成されたSMWと今回施工するSMWの継ぎ目に薬液を注入するもので、地下掘削工事中に、SMWの継ぎ目からの漏水現象や、それに伴う土砂流出を防ぐ役割があります。今回採用した薬液注入工法は複相式二重管ストレーナー工法と呼ばれるもので、瞬結性の材料と緩結性の材料を同時に使用することが可能な工法です。その結果、それぞれの材料の長所を利用することによる相乗効果が期待できます。また、薬液自体も「水ガラス系・非アルカリ系・溶液型シリカゲル」を選定しており、毒物や劇物を一切含まない環境にも配慮した安全な材料です。

全体工程表
全体工程表

SMW連壁削孔状況
SMW連壁削孔状況

薬液注入工事詳細図
薬液注入工事詳細図


CFT構造
地下1階〜地上9階までの柱は、コンクリート充填鋼管構造(Concrete Filled steel Tube = CFT構造)が採用されています。CFT構造は、鋼管の特性(靱性は大きいが剛性が小さく座屈しやすい・耐火性能に劣る)とコンクリートの特性(剛性は大きいがせん断体力や靱性が小さい・耐火性能に優れる)の相互拘束効果(コンファインド効果)により、従来の鉄骨造やコンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造に比べ、耐震・耐火性能に優れた特性を発揮します。また、断面積あたりの構造性能が高いため、平面・立面計画上の自由度が高く、柱断面がコンパクトな構造を可能にします。

CFT柱へのコンクリート圧入状況
CFT柱へのコンクリート圧入状況

CFT柱断面
CFT柱断面


5F外壁PCa取付け状況
5F外壁PCa取付け状況

PCaカーテンウォール
PCaカーテンウォールとは、PCa部材の中で、建物の構造に寄与せずに内部と外部の空間をカーテンのように仕切る壁のことであり、高層建築物の外壁には欠かせない構法です。  水密性能が求められ、日常的な降雨だけでなく、台風等の強風を伴う降雨に対して建物内へ漏水しないようにする必要があります。当工事では、目地の内部の気圧を外部の気圧と等しくすることで圧力差による水の侵入を防ぐオープンジョイント工法が採用されています。


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