既存建物の耐震性を向上させる免震改修を免震レトロフィット構法といいます。
免震レトロフィット構法は、建物の基礎、または途中階で柱を切断し免震装置を設置して建物を免震化する改修構法です。
供用中の建物を使いながら免震化させる工事は、使用者・利用者の安全性を最優先にした施工計画を立案します。
まず、施工段階ごとに建物の構造安全性を高度な解析手法を用いて検証します。
工事中は常時建物の傾斜などを計測しながら施工管理を行います。
このように免震レトロフィット工事は、高度な解析技術と施工管理技術を必要とする難易度の高い工事です。


▲フレキシブル配管ジョイント

▲免震装置

▲基礎・地中梁の補強
錢高組では現在、地下1階の柱を切断して免震装置を設置する地下1階柱頭免震構造を建物を使いながら施工中です。
左下の図のように免震装置の設置階より上の階が免震構造、下の階は非免震構造となります。
免震装置の設置は、右下の設置手順のように行います。
この施工例では36本の柱を切断し、鉛プラグ入り積層ゴム免震装置21基、天然ゴム系積層ゴム15基を設置します。
この工事では施設利用者の安全確保を最優先に、リアルタイムに計測を行いながらミリ単位の施工管理を行っています。


1.キャピタル(柱頭部補強)施工
PC鋼棒緊張

2.柱軸力の解放(プレロード)

3.無水ワイヤーソーによる
柱の切断

4.柱切断完了

5.免震装置下部基礎配筋

6.免震装置下部
ベースプレート設置

7.下部基礎コンクリート施工
免震装置設置

8.上部基礎コンクリート施工




