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東部ウガンダ医療施設

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ウガンダ共和国は、アフリカ大陸東部の内陸国で面積は日本の本州とほぼ同じ大きさで、人口は約2,880万人(2005年)です。世界3番目の面積を持つビクトリア湖に面し、水産業が盛んです。他にコーヒー・紅茶・綿花などの農業、銅・タングステンを産する鉱業、繊維・タバコ・セメントなどの工業が主要産業です。1962年の独立以来、内戦による混乱の時期もありましたが、現在は政権も安定し、世界銀行や援助国の支援の下で経済再建に取り組んでいます。

本工事は、極めて高率な妊産婦死亡率、乳幼児死亡率の改善を目的としたわが国の無償資金協力による工事です。東部地区4県の計6病院に、産婦人科を中心とした病院施設の新築、増築及び設備改修を行い、2年の工期を経て、この程2008年2月29日に竣工しました。


建物は全て平屋建てで、基礎と土間、柱、梁が鉄筋コンクリート、屋根は鉄骨トラスにトタン板貼り、壁はレンガ積の上にモルタル仕上げです。床は顔料入りのモルタルこて仕上げ、外部窓にはアルミサッシが採用されました。気候風土や現地の建設事情、及び維持管理に配慮して、耐久性が高く、機能重視の設計がなされています。


場所
病院名
工事の概要
ムバレ県

ムバレ地域
 レファラル病院
  手術棟、X線棟、産科病棟、分娩室、
  及び産科手術棟の新設
 
ブドゥダ総合病院
  外来棟、手術棟、及び分娩室の新設
ブシア県

マサフ総合病院

  外来棟、管理棟、産科病棟、女性病棟、
  小児病棟、及び渡り廊下の新設
トロロ県

トロロ総合病院

  外来棟、管理棟、手術棟、女性病棟、
  分娩室、及び渡り廊下の新設
 
ブソルヴェ総合病院
  電気設備の改修
ブギリ県
ブギリ総合病院
  電気設備の改修

※地域レファラル病院:重症・救急患者の移送先として高度医療を提供する病院

ウガンダ共和国の位置
ウガンダ共和国の位置

施工場所)
施工場所


イメージ
▲ブドゥダ総合病院:外来棟正面外観

イメージ
▲マサフ総合病院:外来棟中央通路待合スペース


水不足の影響に対処

現場付近は標高が1,200m以上あるため、赤道直下にもかかわらず年平均気温が23度前後と過ごし易い気候です。しかしここ数年は降雨量が少なく、ビクトリア湖の水位が以前からは2mも下がってしまいました。電力は湖を起源とするナイル川の水力発電に依存しているために影響が大きく、頻繁に起きる停電には悩まされました。そこで、現場、事務所、宿舎のそれぞれに発電機と大容量の受水タンクを設置しての工事となりました。

今後の施工技術の定着にも期待

建設地周辺には本格的な鉄筋コンクリート造の建物はほとんど見られず、資材や技術者の確保には苦心しました。現地調達品の採用を原則としながら、隣接のケニヤやフィリピン、その他の国から技術力を導入することで工事は完成できましたが、今後は今回の経験を通じて新しい施工技術が地域に定着していくものと思われます。最後になりましたが、この病院施設が妊産婦や乳幼児の死亡率低下、および感染症予防に大きな役割を果たしてくれることを願っています。

工事概要
工事名東部ウガンダ医療施設改善工事
施工場所ウガンダ共和国 トロロ県、ブシア県、ムバレ県、ブギリ県
発注者ウガンダ共和国保健省
設計・管理株式会社 久米設計、株式会社 国際テクノセンター
共同事業体
工  期2006年3月10日〜2008年2月29日
建物用途病院
構  造RC造、地上1階建
建築面積計 8,409m2
延床面積計 7,595m2

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