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近接開孔基礎梁工法 建築技術性能証明を取得

2015年08月 UP

設備配管などを迂回させずに最短距離で配置が可能に

当社は、この程、鉄筋コンクリート造の基礎梁に設ける開孔について、従来よりもこれを近接して設けることを可能とした「近接開孔基礎梁工法 -大開孔と中開孔が近接するRC基礎梁の補強工法-」を開発し、建築技術性能証明(GBRC性能証明第15-04号)を一般財団法人日本建築総合試験所より取得しました。

構造実験状況

構造実験状況

近接開孔基礎梁工法の概要

鉄筋コンクリート造梁に複数の開孔を設ける場合、従来は、隣り合う開孔の中心間隔は、双方の開孔径平均の3倍以上を確保する必要がありました。本工法は、これを2倍の位置まで近づけることを可能とした工法です。また、本工法は建物用途に関係なく鉄筋コンクリート造基礎梁に適用できます。これにより、同じ範囲でも設けられる開孔数が増え、設備配管、電気配線などを迂回させずにほぼ最短距離で配置することが可能になるなど、開孔配置の自由度の向上が期待できます。

本工法では従来よりも開孔を近接させるために、設計上は以下の点に配慮しました。

1. 近接する開孔すべてに開孔補強金物製品「ダイヤレン」、もしくは「ダイヤレンNS」(何れもコーリョー建販製)を、開孔1か所あたり2枚以上(両側面)配筋する。

2. 近接した開孔間に集中してあばら筋を配筋し、開孔の上下には水平補強筋、開孔部上下補強筋を設け、梁型の配筋を組む。

これにより使用、損傷、安全限界時に、それぞれ必要な性能を確保することができます。各々の開孔が一つの場合と同等以上の耐力を発揮できます。

設備配管例

設備配管例

配筋図例

配筋図例

なお、本工法は、近接開孔梁研究会(ゼネコン11社:錢高組(幹事)、青木あすなろ建設、淺沼組、奥村組、熊谷組、鴻池組、東亜建設工業、飛島建設、長谷工コーポレーション、ピーエス三菱、三井住友建設、開孔補強金物メーカー1社:コーリョー建販)の共同開発によるものです。