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VERJON(異種強度梁)工法の適用範囲を拡大し、建築技術性能証明を再取得

2014年10月 UP

施工品質とコストダウンに優れたVERJON(異種強度梁打ち分け)工法 の適用範囲を拡大し、建築技術性能証明を再取得

当社は、ゼネコン9社(異種強度梁研究会)と共同で、この程、施工品質に優れ、コストダウンを可能とする VERJON(None VERtical placing JOint)工法の適用範囲を拡大し、建築技術性能証明(GBRC性能証明第10-17号改)を 一般財団法人日本建築総合試験所より再取得しました。なお、本工法は、2010年10月に性能証明を取得し、 研究会全体で現在までに6件の適用実績があります。

VERJON工法の適用拡大実験状況

VERJON工法の適用拡大実験状況

VERJON工法の概要

鉄筋コンクリート造建物では、梁に必要とされるコンクリート強度はスラブで必要なコンクリート強度に比べて高い場合が多く、 梁とスラブの境界部分に鉛直に打継部を設けてそれぞれのコンクリートを使用するか、 施工性を優先させてスラブにも梁と同一の高強度コンクリートを使用する場合がありました。 打継部を設ける場合は、打継部の型枠の設置やコンクリート打設順序等、施工が煩雑になるとともに、 この部分にひび割れが発生することが懸念されます。 一方、スラブに梁と同一の強度のコンクリートを使用した場合は、材料費のアップに繋がることの他、 セメント量が多く粘性が高くなり、表面の均し仕上げが困難になったり、 収縮ひび割れの発生が懸念されます。
VERJON工法は、梁の上部にスラブと同一のコンクリートを使用した場合の梁の構造性能に関する設計法を確立したもので、 施工品質に配慮した工法です。本工法は、鉛直打継部がなくなり、スラブの一体性・連続性が保たれ、 品質や施工性が向上します。また、一体性確保のためのスラブの高強度コンクリート使用も不用で、 スラブ表面のひび割れ懸念も抑えることができ、CO2発生の大きいセメント量を軽減でき、環境面にも、 品質向上、経済性、施工性にも優れた工法です。

従来工法(左)とVERJON(異種強度梁打ち分け)工法(右)

従来工法(左)とVERJON(異種強度梁打ち分け)工法(右)

本工法の改良点

今般、本工法の適用実績から、これまで対象外していた、短スパン梁やスラブの無い梁、段差付きスラブが取り付いた梁など、 殆どすべての部位に適用可能でき、品質・施工性が更に向上しました。


本工法は、錢高組、安藤ハザマ、鴻池組、大末建設、大日本土木、NIPPO、長谷工コーポレーション、 ピーエス三菱、三井住友建設、9社の共同開発です。