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FRP矢板を組み込んだ鋼矢板立坑から推進機が直接発進

2013年11月 UP

-広島市内の下水道推進工事において初施工-

広島市内の下水道推進工事において、鋼矢板立坑から直接発進到達が可能なFRP矢板工法を初めて適用し、Φ1500の泥濃式推進機(掘削外径Φ1830)が鋼矢板の一部に組み込んだFRP矢板を直接切削して無事に発進が完了しました。
従来、鋼矢板立坑では、ガス切断などで鋼矢板を切断(鏡切り)し発進する方法が多く用いられてきました。しかし、この工法では切羽を開放するため、出水等の危険性があることから鋼矢板立坑においてもより安全な直接発進・到達が求められていました。そこで、(株)錢高組とDIC(株)は、安全性と工期短縮を兼ね備えたFRP矢板工法を開発し、今回、初めて直接発進を施工しました。

FRP矢板を組み込んだ鋼矢板立坑と直接発進状況

FRP矢板を組み込んだ鋼矢板立坑と直接発進状況

FRP矢板工法の概要と特長

FRP矢板による直接発進・到達工法は、鋼矢板立坑の掘進機(シールド機・推進機)が通過する部分にFRPで製作した矢板を設置し、掘進機が直接土留め壁を切削して発進または到達する工法です。

FRP矢板の建込み・圧入状況

直接発進イメージ

本工法の特長は、以下の通りです。
①安全な発進到達が可能
発進では坑口部の鋼矢板に止水ボックスを取り付けて充填材を密閉し、掘進機で直接FRP矢板を切削するため出水や切羽崩壊がなく安全です。
②工期の短縮が可能
土質によって鋼矢板打設後の地盤改良を省略することが出来るため工期の短縮が可能です。
③鋼矢板と同様に圧入打設が可能
鋼矢板と同様に一般的なサイレントパイラーを使用した矢板圧入が可能です。
④将来の障害物とならない
坑口下の鋼矢板を切削可能なFRP矢板に変更することで、残置しても将来の切削の障害となりません。

FRP矢板工法の詳細図(発進時)

FRP矢板工法の詳細図(発進時)