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女性技術者を迎えて「100万人の現場見学会」を開催

2010年01月 UP

三田線御成門・内幸町間環状2号線他交差部建設工事

12月5日(土)に日本土木工業協会主催で「100万人の市民現場見学会」が開催され、日本女性技術者フォーラムの15名の方が現場を見学しました。
東京都の環状2号線延伸に伴う日比谷通りとの交差部の工事は、日比谷通りの地下を走る都営地下鉄三田線の変位計測を行いながら、ライフラインの防護、切回しを終了し、掘削工事が最盛期を迎えています。

集合写真

集合写真

見学状況

見学状況

概要

工事名 三田線御成門・内幸町間環状第2号線他交差部建設工事
施工場所 東京都港区新橋4丁目~東京都西新橋2丁目
発注者 東京都交通局
施工者 錢高組・大日本土木・アイサワ工業共同企業体
工期 2007年3月1日~2010年3月12日
概要 環状2号線トンネル築造工事66m
路面覆工1式、土留め工1式、地盤改良工1式

現場見学会

見学会は、環状2号線の計画の歴史・工事の概要を説明した後、見学ナビゲーターが施工の手順、ポイントを説明しながら現場を見学しました。
当工事は一般車両、通行人が非常に多い日比谷通りを横断する地下トンネルを開削工法で築造するものです。直下に都営地下鉄三田線が走り、その他ライフライン(電話線や送電線、上下水道等)が集中しているため、勾配をもった路面覆工(工事現場の道路を覆う鉄製の蓋)の状況、開削トンネル部の切梁が規則正しく入った山留め、狭い箇所での掘削状況等、さまざまな工夫を凝らした現場を案内しました。

質疑応答では、現場の土質、ライフラインの切回し(工事に支障をきたさないところへの迂回)、品質管理に関する質問といった当工事に関する質問だけでなく、公共工事の無駄に関する質問等もあり、厳しく鋭い質問が多数寄せられました。

坑内では頭上の切梁に頭をぶつけないよう屈んだ姿勢での見学となり、また当日はあいにくの雨天で足元が悪かったことも重なり、参加者は大変な思いをした一日だったかもしれません。参加者からは「整然とした現場で感心しました」、「開削トンネルは単純に機械で掘削していると思っていましたが、路面覆工、山留めに、施工会社の方がこんなに多くの工夫を凝らしているとは、想像も付きませんでした」といった感想もいただきました。

首都圏主要道路図

詳細図

東京都市計画環状第2号線は、虎ノ門の米国大使館から東京湾の竹芝桟橋までの軍用道路整備を計画したという俗説もあり、いつしか「マッカーサー道路」と称された道路です。一般車両、通行者、周辺住民の方に支障にならないように工事を進めることはもちろんのこと、箱根駅伝や東京マラソンの走行コースにもなっており、ランナーの支障にならないような路面整備への一層の配慮が求められています。