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泥水工法の安全を図るシールドメタン検知システムを開発

2008年04月 UP

-シールド切羽前方の地層メタンガスを連続検知できます-

当社は、演算工房と共同で泥水工法によるシールド・推進工事で地層中に溶存する地層メタンガスの連続検知システムを開発し、実用化しました。
シールド・推進工事では、地盤に溶存するメタンガスが突然坑内へ噴出、漏洩する事故が発生します。当社では、掘削土砂と共に排出された泥水からガスクロマトグラフィーによって分析・検知するシールドメタン検知工法を共同開発し、実用化していましたが、今回、本工法をさらに改良し、原位置で連続的にシールド切羽のメタンを計測できる「地層メタン検知システム」を開発しました。
当工法は、シールドテール部等から坑内に流入した坑内メタンの計測方法とは異なり、泥水検層法によって「切羽」および「シールド外部(前方・周辺)」のメタン賦存状況の把握を可能とするものです。メタンが流入してくる前に、一歩先んじた対策「危険雰囲気防止対策、管理的対策、物理的(火気源遮断)対策」を講じることが可能な技術です。

溶存メタンセンサー

溶存メタンセンサー

地層メタン測定装置

地層メタン測定装置

工法の特長

●掘進中に地層メタンを測定し、切羽前方のメタンの賦存状況が把握できます。
●計測器をチャンバーまたは排泥管に設置して、掘進管理の中で「計測」「演算」「警報」を行うため、安全性が大幅に向上します。
●地層メタンを測定することで、従来の坑内検知より一歩早い「対策(心構えも含めて)」を講じることができます。
●坑内メタン検知と併せて日常の掘進管理に組み込むことができるため経済的です。
●リアルタイムにフリーガスの確認が容易にできます。
●事前ボーリングの本数の低減が可能で経済的です。

地層メタン濃度計測例

地層メタン濃度計測例

今後の展開

今後は、本工法を実施物件に適用し、その有効を検証するとともにシールド工事のより一層の安全性の向上に努めて行く所存です。