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泥土圧シールド工法用添加材「クリーンゾル」を開発

2008年04月 UP

帯水砂礫地盤でも安全・安定したシールド掘進を実現

泥土圧シールド工法に適用する添加材は、①掘削土砂の塑性流動性を高める、②掘削土砂と撹拌混練して止水性を高める、③掘削土砂とシールドの付着を防止する等の目的があります。しかし、従来の添加剤では地盤によって適合せず「地下水の噴発」や「土砂の閉塞」を繰り返し、安定した掘進が難しく路面に悪影響を及ぼす場合や中断を招く場合も多々ありました。
当社は、立花マテリアルと共同でこれら帯水砂礫地盤や巨礫・玉石がある地盤でも泥土圧シールド工法の安定した掘進を可能にする新添加材「クリーンゾル」を開発し、実用化しました。

従来の対策<br>(添加材・充填材・個化材による土圧保持)

従来の対策
(添加材・充填材・個化材による土圧保持)

クリーンゾルによる対策<br>(クリーンゾルだけで土圧保持が可能)

クリーンゾルによる対策
(クリーンゾルだけで土圧保持が可能)

高分子系・鉱物系添加剤を適用した場合

クリーンゾルを適用した場合

クリーンゾルの特長

1. 地下水の多い砂礫地盤でも安定した掘進が可能です。
 地下水が豊富な帯水砂礫地盤での地下水の噴発を防止して切羽の安定を図ります。
2. 高礫率地盤でも効率的に掘進ができます。
 帯水砂礫・玉石地盤での機械負荷を軽減し、安定した掘進が可能です。
3. 添加剤の長距離圧送ができます。
 地上から一液による長距離圧送(1000m程度)が可能です。また、2液(主材、助材)による移送および中継台車方式によってさらに超長距離圧送が可能です。
4. クリーンゾルは経済的です。
 添加材注入率が小さく(間隙率以下)経済的です。

■今後の展開
今後は、従来の鉱物系添加材や高分子系添加材では適用が難しい海水(塩類)の影響がある地盤や、地下水に鉄分の影響がある特殊地盤へも適用を図り、シールド工事の掘進の安定性・安全性をさらに向上させていきたいと考えています。