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北海道横断自動車道「滝の沢トンネル」が貫通

2007年05月 UP

■トンネル概要
滝の沢トンネルは、北海道横断自動車道(黒松内・釧路線)夕張~十勝清水間のほぼ中央部に位置します。同区間は延長約81kmで、日高山脈の北西部を通過する区間であり、そのうちトンネルが14箇所(施工延長:30km)と、工事区間の約37%を占めます。
同区間が開通する事により道央圏と道東圏が結ばれ、流通面で果たす役割に大きな期待がよせられています。
滝の沢トンネルは占冠(シムカップ)村「アイヌ語で滝のある川」に位置し、標高400mの原生林に囲まれ、野生動物などが生息する豊かな自然に恵まれています。

トンネル掘削
滝ノ沢トンネルの施工方法は発破工法による全断面ベンチカットNATM工法です。主な地質は西側が蝦夷塁層群の中世代白亜紀に形成された砂岩を主体とし、東側は日高層群の混在岩の中硬質岩で断層で接しています。坑口付近は、崖錐堆積物や風化岩盤で構成されています。
工事は平成17年8月に受注してから坑口部の切り盛土工を冬期間にて施工し、マイナス10度の環境での盛土モデル施工にて品質を確認しつつ施工を行いました。平成18年2月末に西側坑口取り付けに至りました。
坑口崖錐堆積斜面部や、1.5D以下の低土被り区間では、施工時変位の計測を反映させた施工を実施、砂岩と混在岩との断層破砕帯性状の区間では事前調査・確認を行いました。
補助工法として切羽鏡吹付け工や、長尺先受けを採用しながら、掘削を進め、5月24日に貫通しました。

滝の沢トンネル坑口

滝の沢トンネル坑口

位置図

位置図

概要

工事名 北海道横断自動車道 滝の沢トンネル工事
総延長 1,438m(トンネル掘削延長:999m NATM工法)
工期 平成17年8月5日~平成19年11月22日

貫通式の様子

万歳

トンネル縦断図

トンネル縦断図