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シールド直接発進到達(SEW)工法を大深度・大断面へ適用拡大

2007年12月 UP

-部材の強度アップで より大深度・大断面へ-

当社は、シールド直接発進到達(SEW)工法の適用範囲の拡大を目的として、本工法の主材料であるFFU部材の耐力アップの研究開発を積水化学工業(株)と共同で進めてきました。この度、耐力アップしたFFU部材の開発が終了し、より大深度、大断面への適用が可能となりました。
部材の強度アップによって、大深度化や大断面化以外にも、これまでのFFU部材の断面を縮小することが可能となり、コストダウンや現場での施工性向上にもつながります。

■SEW工法の概要
SEW工法とは、シールド機が通過する土留め壁に、高強度で耐久性に優れ、かつ加工が容易なFFU部材を組み込んだもので、シールド機が直接FFU部材を切削して安全・確実に発進、または到達ができる技術です。 本工法は、共同溝、地下鉄、下水道、電力・ガス工事関係などで採用されており施工実績は120件を超えました。土留め壁の種類には、柱列式連続壁、鉄筋コンクリート地中連続壁、ケーソン、ライナープレートなどがあります。

■FFU部材の耐力アップ
FFU部材(Fiber reinforced Foamed Urethane )は、硬質発泡ウレタンをガラス長繊維で強化した構造部材で、鉄道の枕木やグラウンドアンカーの受圧板に利用されており、安全性・耐久性などに優れた特長があります。 これまでのSEW工法は、シールド直径7mまででしたが、このFFU74(比重0.74)部材に代わるFFU100(比重1.0)部材を開発しました。FFU100の実物モデルの載荷試験と継手試験によって曲げ強度がFFU74の約1.5倍有することを確認し、シールド直径9~10mまで適用範囲を拡大できることになりました。

シールド直接発進到達(SEW)工法イメージ

FFU100部材の継手部の載荷試験状況

■今後の展開
今後も、本工法を有効に活用できるシールドで構築される道路、地下鉄、下水道、電力・ガス工事などへ積極的に提案していきます。