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「交通・工事振動評価システム」を構築

2006年03月 UP

-三次元地盤振動評価システムを構築-

当社は、前田建設工業と共同で、交通振動や工事振動などにより発生する地盤振動が建物に与える影響を的確に評価し、適切な地盤振動対策工法が提案できる三次元地盤振動評価システムを構築しました。
近年、過密化した都市部では、交通振動や工事振動などによる地盤振動が問題となる場合が増加しています。従来、地盤振動及びその対策工の検討は、経験的手法(地盤振動の距離減衰式)や二次元解析により評価する方法が多用され、これら検討には設計者の経験的判断に頼る部分が大きく、もっと定量的な評価手法が求められていました。
こうした背景の下、当社らは、経験に頼らずに定量的な評価が可能な三次元地盤振動解析を用いた評価システムを構築し、地盤振動対策工法の実規模実験や工事振動実験により、その評価システムの効果を実用レベルで評価できることを確認しました。

地盤振動対策工法の実規模実験

地盤振動対策例 (空孔柱列)

地盤振動対策例 (空孔柱列)

評価結果出力例 (振動加速度レベル-コンター図)

評価結果出力例 (振動加速度レベル-コンター図)

本評価システムは、「振動実測データベース」部、「地盤振動解析」部、「評価結果の出力」部で構成されています。「振動実測データベース」部は、環境振動の豊富な実測データを基に構築され、実情に即した振動外力の設定が行えるようになっており、「地盤振動解析」部は、三次元の波動伝播が可能な三次元動的解析を採用し、「評価結果の出力」部で解析結果をビジュアル化することにより地盤の振動伝搬状況を視覚的に確認できます。

今後は、様々な建物で問題になっている環境振動に本評価システムを適用して積極的に提案していきたいと考えております。