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「フライアッシュを用いた可塑性グラウト」の開発

2005年12月 UP

-火力発電等の石炭灰の新たな有効利用を実現-

当社は、東北電力(株)研究開発センター、住友大阪セメント(株)との共同研究『石炭灰の可塑性グラウトへの適用に関する研究』を終え、石炭灰を土木・建築工事へ適用する「可塑性グラウト」を開発しました。
石炭灰は「資源の有効な利用の促進に関する法律」で指定副産物に指定されており、従来、石炭灰のうちフライアッシュは、主にセメントの原料や混和材として有効利用されてきました。しかし、近年セメントの国内需要は減少傾向にあり、石炭灰の新たな有効利用が望まれていました。開発した「可塑性グラウト」は、フライアッシュ原粉を大量に利用できる技術として埋め戻し材など新たな有効利用へ道を拓くものです。

開発技術の特長と用途

「可塑性グラウト」は、
1. フライアッシュ原粉を大量に有効利用できる
2. 特殊混和剤の使用により,石炭灰の種類によらず性状調整が容易
3. 水に希釈されにくく、滞水箇所での施工が可能
4. セメント量が少なく、材料費で10~30%のコストダウンが可能
5. 混練方法や取扱いは一般のモルタルと変わらない

用途としては、管路や立坑等での各種埋戻し材、管路内中詰め充填材、宅盤基盤盛土材、道路路床材等幅広く利用可能です。

今後の展開

石炭灰を用いた可塑性グラウトは、目的・用途に応じて幅広い用途に適用が可能です。今後は、長距離圧送性,複雑な形状での充填性能の確認等,現場適用に向けた諸性能を確認し,フライアッシュを用いた可塑性グラウトの幅広い工事への適用を図っていく予定です。