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「北陸新幹線 屋代橋りょう」が土木学会田中賞(作品部門)、PC技術協会賞を受賞

1997年06月 UP

北陸新幹線、軽井沢~長野間に位置する屋代南・屋代北両橋梁は、1998年の長野オリンピック開催前の完成をめざし、建設が進められました。
本橋梁は、鉄道橋としては世界初の新タイプのPC斜張橋であり、また自然と調和を図るための景観には特に配慮したデザインになっています。

概要

発注者 日本鉄道建設公団 北陸新幹線建設局
工事場所 長野県更埴市屋代地区内
工期 平成5年11月9日~平成8年5月31日
工事概要(屋代南橋梁) PC4径間箱桁連続斜張橋
橋長:340m
径間:65m+105m+105m+65m
幅員:12.8m
斜材:19E15.2
主ケーブル:12T15.2
主塔:貫通固定式
工法:フレシネー工法(カンチレバー)
工事概要(屋代中橋梁) PC3径間連続箱桁橋
橋長:156m
径間:50m+56m+50m
幅員:12.8m
工法:フレシネー工法(ステージング)
工事概要(屋代北橋梁) PC3径間連続箱桁橋
橋長:200m
径間:55m+90m+55m
幅員:12.8m
斜材:19E15.2
主ケーブル:12T15.2
主塔:貫通固定式
工法:フレシネー工法(カンチレバー)

構造の特徴

■世界初の鉄道橋
両橋梁は、鉄道橋としては世界で初めて実施するたわみの少ない新しいタイプの連続斜張橋です。特に屋代南橋梁のような4径間連続斜張橋というのは道路橋を含めても初めての取り組みです。主塔の高さは従来の斜張橋の半分程度になり、施工性もよく景観的にも斜材による圧迫感が緩和され、高速道路や国道を通過するドライバーに威圧感を与えません

■新開発の固定方式
斜材貫通管の固定装置として、荷重条件に応じて発生する斜材の左右の張力差を摩擦とせん断キーで主塔に伝達する「貫通固定式システム」を今回新たに開発することにより、主塔を低くすることができました。その機能については、実物大の試験体による実験で検証しました

施工の特徴

■貫通固定部のプレキャストセグメント化
主塔の斜材貫通固定装置を配置する部分は、施工性と施工精度を上げるためプレキャストセグメント化を図りました。

■特殊2種主桁移動作業車
橋の架設は、広幅員の特殊な2主桁移動作業車により、張出し施工を行いますが、高速道路や国道上で、施工するため、移動作業車には特別な防護対策が施され、解体・撤去時には上部と下部が独立して自走できる移動装置を新たに開発しました。