東京工業大学大岡山キャンパスに新図書館が誕生しました。新図書館は、キャンパス正門から本館前プロムナードへとつながる「アイストップ」に位置しており、その斬新な形状から早くもキャンパスの新しいシンボルとなっています。

▲全景
- 施工場所
- 東京都目黒区大岡山
- 建築主
- 国立大学法人 東京工業大学
- 設計・監理
- 国立大学法人 東京工業大学施設運営部
株式会社 佐藤総合計画(設計) - 工期
- 2009年4月28日〜2011年2月24日
- 建物用途
- 大学(図書館)
- 建物概要
- RC造(一部S造)、地下2階地上3階建
- 建築面積
- 1,993.63m2
- 延床面積
- 8,587.88m2

▲ガラスハウス東面外観

▲ガラスハウス南西面外観

▲キャンパス正門側より
新図書館は、大部分が地下に設けられた環境配慮型の建物です。地上は、エントランス広場と芝生に覆われた「緑の丘」として計画され、学生が集う名所となる事が期待されています。


▲ガラスハウスの鉄骨架構
地上部分は、平面が三角形で、周囲をガラスで覆った形状から「ガラスハウス」と呼ばれており、自由な学習やグループ活動の場となります。3面のY字型の鉄骨柱が各層を支持する他に類を見ない構造です。
地下部分はRC造で、1階床には白色セメントコンクリートによる波型ハーフプレキャスト床版を使用しました。波頭を逆さにしたような断面形状で、地下1階開架スペースの天井にそのまま表わす仕上げになっています。
このほか、地下1階床には緊張長さ24.3mの現場打ちPCフラットスラブが、また、緑の斜面の基盤となる地下1階と1階の間には斜めPC梁が使われています。これらの床構法の採用により、地下の大空間が形成されています。

▲ガラスハウス2階学習スペース

▲地下1階閲覧スペース

▲地下1階開架スペース天井表し仕上げ
ガラスハウスの屋上には、太陽光発電パネルが一面に設置されています。ガラスハウスは断熱性に優れたLow-Eガラスと太陽光発電パネルを組み込んだ鉛直ルーバーで覆われており、発電と同時に外気からの熱負荷を低減します。緑の丘は、緑化と地中熱を利用した空気循環システムを取り入れ、ガラスハウスにも自然通風を促します。また、建物のほとんどを地下とすることでエネルギー消費を抑えています。

▲屋上太陽光発電パネル

▲太陽光パネル組込み型鉛直ルーバー

▲Low-Eデザインガラスと自然換気サッシ
ガラスハウスの鉄骨建方(組立)の際は仮支柱を配置し、全ての鉄骨が組み上がり、接合部の溶接とボルト締め作業が終了した時点で仮支柱をジャッキダウンしました。床コンクリートやカーテンウォール、その他仕上げ材の荷重に対しては、事前に施工シミュレーションを行い、荷重の増加によって発生する変形の検証を行っています。
また、既設建物を解体したコンクリートガラを仮設路盤材として再利用し、敷地内既存樹木の保存を優先した施工計画を立てるなど、環境配慮を重視した施工に努めました。

▲1F鉄骨建方中(2010年9月)

▲鉄骨建方完了(2010年10月)

▲作業所全景(2011年2月)







