
▲南西面建物外観
大阪第2地方合同庁舎は、1968年(昭和43年)に竣工した地下2階、地上9階建の鉄骨鉄筋コンクリート造建築物です。
このたび、大地震時における施設利用者の安全と庁舎機能の確保を図るため、建物を使いながらの免震化工事を実施しました。
- 工事名
- 大阪第2地方合同庁舎
- 施工場所
- 大阪市中央区大手前
- 建築主
- 国土交通省近畿地方整備局
- 設計・監理
- 株式会社松田平田設計
- 工期
- 2007年3月9日〜2009年3月20日
- 構造・規模
- (既存)SRC造 地下2階、地上9階建 塔屋3階
(改修)免震レトロフィットによる地下1階での中間階免震 - 建築面積
- 1,710m2
- 延床面積
- 17,570m2
地下2階、地上9階建、延床面積17,570m2の庁舎建築(総重量約23,000t)の地下1階に免震層を設けた中間階免震構造としました。免震装置は各柱に積層ゴムを1基ずつ計36基挿入し、その他に地震エネルギーを吸収するオイルダンパーを12基設置しました。
建物の四周には免震ピットを設けて地震時に建物が動く際のクリアランスを確保し、免震ピット内に配管する樋・煙突などのライフラインにはフレキシブルジョイントを設けました。

▲積層ゴム免震装置

▲オイルダンパー

▲免震化部分断面詳細図

▲ジャッキダウン作業時の精度管理

▲柱切断作業
免震装置の設置は、以下の手順で進めます。
- 柱にかかる建物重量を仮設の鉄骨柱に取付けた油圧ジャッキで仮受け
- 既設柱の免震装置を設置する部分を切断
- 切断部に免震装置を挿入
- ジャッキダウンにより免震装置に建物重量を移行
- 仮設の鉄骨柱を撤去
この作業を9工区(4柱/1工区)に分けて施工し、免震化工事を完成させました。
施工に先立ち、既存建物について施工段階毎の安全検証を行い、仮設耐震補強を含めた施工手順を決定しました。
建物を使いながらの工事であることから安全確保を最優先に考慮し、建物の変位をリアルタイムに計測しながらミリ単位の厳しい精度で施工管理を行いました。





