HOME > 橋ものがたり > 奈良・夢翔大橋(国道168号1-1号線)

▲張出し施工状況(2009年10月)

▲位置図
夢翔(ゆめかけ)大橋は、奈良県五條市大塔町辻堂バイパス整備事業の一環として辻堂地内に架かるエクストラドーズド橋です。
大塔町辻堂集落内の急勾配かつ狭隘(きょうあい)路を改善するため、奈良県「道づくり重点戦略」に基づく道路整備の一環として、辻堂バイパス(大塔町宇井(うい)〜小代(さよ))整備事業が行われています。
- 工事名称
- 一般国道168号地域連携推進事業(国道改築)工事1-1号線
- 施工場所
- 奈良県五條市大塔町辻堂
- 発注者
- 奈良県
- 施工
- 錢高組・昭和コンクリート工業共同企業体
- 工期
- 2007年3月16日〜2010年3月26日
- 橋長
- 290m
- 支間
- 42.250m+127.000m+119.700m
- 構造形式
- PC3径間連続エクストラドーズド橋


▲P4橋脚

▲P4橋脚張出し施工
PC3径間連続エクストラドーズド箱桁橋部分は、最大張出し長が片側98.5mと同形式としては、わが国有数の規模を誇ります。道路の線形が曲線のため、主塔は平面線形に対応しつつ、建築限界を確保するためY字形に開いた形状となっています。また、主桁および主塔部分は高強度コンクリートを適用することにより、スレンダーな形状となっています。
エクストラドーズド橋は、主塔と斜材(外ケーブル)により主桁を支える橋梁形式で、国内では数多くの橋梁に採用されています。
エクストラドーズド橋には以下の特徴があります。
- 外観は斜材で主桁を吊った斜張橋に類似していますが、構造的には桁橋に近い特性があります。
- エクストラドーズド橋は、桁橋と斜張橋の中間的な構造で、適用支間も中〜長径間(100〜200m)に適しています。
- 桁橋に比べ、桁高を低くすることができ、斜張橋に必要である施工中や完成後の張力調整が不要なため、施工性、経済性に優れています。

- 上部工に高強度コンクリート(60N/mm2)を採用することで主桁自重の軽減を図っています。
- エクストラドーズド部の張出し長は片側98.5mあり、PC橋としては最大級の張出し長です。さらに、橋脚は高さ50m以上の高橋脚であることからたわみに対する高い精度の管理が必要です。
- 橋の線形が曲線のため、斜材が建築限界を侵さないよう主塔の形状は逆ハの字型となっています。そのため、主塔の支保工構造を工夫するとともに、出来形管理には細心の注意を払い工事を進めています。
2008年4月に始まった張出し施工、山岳橋梁における高強度コンクリートの適用やY字形状に開いた主塔の施工など、難易度の高い作業も終盤を迎えています。
今後はP3〜P4径間の閉合、P3橋脚片張出し施工、P2側径間およびA2側径間の閉合を行う予定です。2009年3月の工事完成に向け、職員一丸となって頑張っています。

▲2008年7月

▲2008年12月

▲2009年4月

▲全員で記念撮影

▲エクストラドーズド橋の説明
2009年6月、作業所近くの大塔中学校の生徒の皆さんを迎えて、課外授業の一環として工事現場の見学会を開催しました。 見学会では、張出し施工中のP4橋脚から先端の移動作業車まで橋の上を歩いたり、エクストラドーズド橋の仕組みなどを説明し、生徒の皆さんにも興味をもってもらえたようです。最後に全員で記念撮影をして、課外授業は終了しました。




