新湊大橋は、富山新港の港口部をまたぐ、全長600mの日本海側最大級の斜張橋です。東西主塔の高さは127m、海面から橋桁までの高さは47mあり、大型船も支障なく航行することができます。当社が施工を担当した新湊大橋主橋梁部の西側(P20〜P22)側径間が2010年1月に完成しました。
本橋梁は2012年完成が予定されており、富山新港によって分断された東西地域が結ばれることによる交通アクセスの向上や物流の効率化など、様々な地域活性効果が期待されています。
当橋梁の架橋地点のすぐ脇には、海の貴婦人「海王丸」を一般公開している海王丸パークがあります。新湊大橋は、海王丸とともに富山新港の新たなシンボルとして来訪者を迎えることでしょう。

▲海王丸パークから見た全景
- 工事名称
- 伏木富山港(新湊地区)道路(東西線)橋梁
(P20〜P22)上部工事 - 施工場所
- 富山県射水市堀岡新明神地先
- 施 工
- 錢高組
- 工 期
- 2007年9月28日〜2010年2月26日
- 橋 長
- 主橋梁部:600m 当社施工工区:120m
- 支 間
- 主橋梁部:60m+60m+360m+60m+60m
当社施工工区:60m+60m - 構造形式
- 主橋梁部:5径間連続複合斜張橋
当社施工工区:2径間連続PC箱桁

▲広域地図

▲位置図

▲完成予想パース(国土交通省北陸地方整備局:提供)
新湊大橋は、東西の側径間がPC(プレストレストコンクリート)箱桁、主径間が鋼製箱桁となる複合構造となっています。
- 桁の下面は全天候型の自転車・歩行者道を吊り下げる構造となっています。
- 主桁は海面から約50mもの高さになるため、主桁断面は両端部を鋭角にした六角形断面になっており、横からの強風に対して風がスムーズに流れるよう配慮されています。
- 阪神大震災級の地震が発生しても倒壊しないよう、免震支承やオイルダンパーなどの制振装置を組み込んでいます。
- 橋面の積雪・凍結対策には、付近の浄化センターの下水処理水を有用利用した散水方式を採用しました。

▲主橋梁部側面図
◆あいの風プロムナード

▲自転車・歩行者フレーム

▲橋梁断面イメージ
桁下面に吊下げる全天候型の自転車・歩行者道は「あいの風プロムナード」と名づけられており、ウォークインスルー形式のエレベーターでアプローチし、対岸へ渡ることができます。バリアフリーや通気性に配慮し、安心で快適な空間を目指すとともに、半間接照明による“海上に浮かぶ空中庭園歩廊”をイメージした景観演出なども計画されています。
当社が担当した西側側径間は、長さ120mのプレストレストコンクリート3室箱桁です。2008年3月から支保工の基礎杭工事に着手し、2009年6月に場所打ちコンクリート桁(PC桁)の本体が完成しました。その後、あいの風プロムナードを桁下面に設置しました。
PC桁の製作は海上約50mでの高所作業となるため、日本海特有の強風や雨、雪に対して十分な安全対策を実施するとともに、耐風安定性を確保するための独特な主桁断面形状の寸法精度を確保するために、PC上部工の施工経験が豊富な技術者が高度な計測・出来形管理を行いました。

▲支保工組立状況

▲支保工組立完了状況

▲PC桁完成状況
◆新湊まつり花火大会

▲100万人の市民現場見学会

▲花火を観覧する地域の方々
2009年8月に開催された富山新港新湊まつり花火大会では、作業所内に観覧席を設けて地域の方々に開放し、日頃から工事にご理解・ご協力いただいていた地域の方々と交流を深めることができました。
また、100万人の市民現場見学会をはじめ、多くの見学会を開催しました。





